保証人
今回は保証人について。
前回、就職するときに保証人が必要だという話をしました。
もちろん失踪中なので保証人なんているはずもありません。
ウソでウソを固めるしかない
他県でも契約はできるのかと不安でしたが、問題なく四国でも契約できました。
そして、保証人契約書に父親の名前と、購入したプリペイドケータイの電話番号を書き込んだのです。
保証人の確認の電話には私がでました。父親のふりをして。声を低くして。
~~~~~~~~~~~~電話内容~~~~~~~~~~~~~~
担当『息子さんうちで働くことになりましたんで』
私『はい、聞いています』(精一杯低い声)
担当『これからよろしくお願いします』
私『よろしくお願いします』(精一杯低い声)
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確かこんな感じで、簡単な電話でした。
。
失踪者はウソをつかなければ生きてはいけません。結構、病みます。
しかし生きるために必死でした。
あとよく覚えていないのですが、確か、もう一つ、親戚の連絡先も書かなくてはならない書類もあったのです。そこにも確認の電話がいくとのこと。
私には選択肢が2つありました。
1.もう一つプリペイドケータイを買う
2.友人に頼む
私は2を選びました。多分1のほうが簡単だし、1をおすすめします。
しかし、私には2を選ぶ理由があったのです。
孤独の辛さ
私は失踪するまで、1人のほうが気楽だし、孤独耐性はある方だと思っていました。
しかし失踪してみて外界との繋がりが一切ない状況に身を置いてみると、
異常に誰か、本当に誰でも良いから繋がりが欲しいと思うようになったのです。
失踪してから怖くて友人のTwitterなんか見れなかったのですが、
寂しさには勝てず、保証人の連絡先が欲しいという理由で、
(本当はプリペイドケータイ買うほうが簡単なのですが)
信頼できる友達にTwitterで連絡を取ってみることにしました。
もちろん友達からは色々怒られました。
お母さん泣いてたよとか、色々言われました。
すごくダメージを受けました。
しかしなんとか説得し、おじさんとして親戚の欄に記入する電話番号を
提供してもらい、電話にも出てもらったのです。
ありがたいですね。
そういうことをやってどうにかこうにか愛知県の工場に就職しました。
次回は工場の労働環境のお話しをしたいと思います。